困った事にですね。設定考えてたら楽しくなっちゃってて。いつまで経ってもエンディングにたどりつけそうにない状況なんです。
オフ作成に一年ぐらいかかりそうな(遅筆なので。)ずるずる長いネタになってしまいました‥‥。
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「抱いてみる?」
ナナリーが素直に膝の上に両手を広げたので、クロネコの背中を丸めるようにしてその掌の上に載せた。
ふみぃ、と声が洩れる。
ああ、緊張してるんだ。ナナリーの膝の上の「借りてきたネコ」を見て、スザクは笑う。
「まあ、ちっちゃい。」
かるーい手ごたえにナナリーが笑った。
端近で聞いた声にルルーシュの尾がぶわっと膨らむ。
心なしか、瞳が潤んでいるように見える。
「スザクさん、このコ、お名前は?」
「え。‥‥あ?」
ぼけっと麗しの妹兄を眺めていたスザクは、返事が出来なかった。
ナナリーはくすっと笑うと、
「にゃなんにゃんにゃにゃんにゃにゃ~?」
直接ルルーシュに、話し掛けた。
ルルーシュは‥‥、硬直している。
こともあろうに口がぽかんと開いている。
「にゃにゃな?にゃにゃん~?」
再び挑戦したナナリーが、小さく溜息をついた。
「ブリタニアのネコさんには通じないのかしら‥‥‥?」
いや、多分そういう問題ではないと‥‥、思ったがスザクは返すことが出来なかった。
「この子はどちらの‥?」
「みゃ。」スザク、何を言う気だ。ナナリーに余計なことを吹き込んだら承知しないぞ。
真っ赤な目が爛々とスザクを睨む。
さっきから目が潤みっぱなしなので、逆にかわいいのだが、それはまあスザクとしては秘密にするしかないことだ。
「どんな子なんでしょうか‥‥。」
「え、ああ。黒くて‥‥。」
さすがに、言えない。キミが抱いているのがキミのお兄さんですなんて。
見ればルルーシュも肩が落ちている。少しホッとしたらしい。
「まあ、くろたんなんですね?」
‥‥‥‥と、ナナリーが言った。
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前後の状況をトばしたまま、コピー本に入れることはさすがに出来なかったのですが。
でも、このクダリ入れられなかったの、大層ガッカリです。くすん。